秀吉も驚いた指数関数的な増え方 とんちに学ぶ感染拡大

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客員論説委員・神里達博

 戦国時代から江戸時代初期にかけて、大名などのそばで話し相手を務め、会話を通じて知識を授け、時には政策の相談にも乗る人々がいた。「御伽衆(おとぎしゅう)」である。とりわけ豊臣秀吉は大勢を召し抱えていたことで知られ、800人を数えたという。

 その中に、曽呂利(そろり)新左衛門なる者がいたらしい。彼は、その実像がはっきりしない、謎の多い人物なのだが、「とんち」に優れていたとして、さまざまな逸話が伝わっている。

 特に有名なのは、こんな話だ。

 彼はある時、秀吉から、褒美をやろう、何が欲しいかと問われ、「大津の三井寺の階段は51段ありますが、一番下の段に米を1粒、次の段に2粒、その次に4粒と、倍々にしながら最上段まで米粒を置いてください、その米を全部いただければ」と言ったという。

〈かみさと・たつひろ〉1967年生まれ。千葉大学大学院教授。本社客員論説委員。専門は科学史、科学技術社会論。著書に「リスクの正体」など

 秀吉は安請け合いしたが、こ…

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