「おしん」に登場、最上川のつり橋撤去へ 維持費出せず

石井力
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 【山形】テレビドラマ「おしん」の撮影にも使われたというつり橋の「大平(たいへい)橋」が来年度、撤去される。最上川にかかり、白鷹、朝日両町を結んでいるが、1964(昭和39)年の完成から60年近くが過ぎ、近くに新しい大平橋もできて、2013年からは通行止めになっていた。

 橋は白鷹町の大瀬地区と朝日町の今平地区を結んでいることから命名された。全長約110メートル、幅約2メートル、500枚以上の渡り板が張られているという。橋の上からはスリル感と共に、美しい峡谷の風景を眺められ、人気スポットだった。2010年には二車線ある現在の大平橋が開通した。

 「おしん」では、主人公おしんが少女時代を思い起こすシーンでの撮影に使われたという。

 両町はこれまでに住民説明会などを開催し、撤去の方針を説明してきた。撤去費には計1億3500万円ほどかかる見込みで、両町が半分ずつ負担するという。白鷹町の佐藤誠七町長は「今後どうするか長く議論してきたが、改修、維持していく経費が出せない。新しい橋ができ、人口減も進んでいく中、将来を考えて撤去することとした」と話した。(石井力)