野口聡一さんへ届け、衛星「ひろがり」の打ち上げ成功

西川祥一
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 【北海道】室蘭工業大(北海道室蘭市)と大阪府立大(堺市)が共同開発した超小型人工衛星「ひろがり」を搭載したロケットが日本時間の21日午前2時36分、米国から打ち上げられ、地球の周回軌道に到達した。室工大では初の人工衛星で、同大には開発した教員や大学院生が集まり、打ち上げ成功に大きな歓声と拍手が起こった。

 「ひろがり」は両大学の学生が中心となって、計55人が4年をかけて開発。幅、奥行きとも10センチ、高さ20センチの超小型の人工衛星で、宇宙での太陽光発電の実用化を目指している。

 米民間企業のロケット「アンタレス」に搭載され、バージニア州の米航空宇宙局(NASA)ワロップス飛行施設から打ち上げられた。22日午後、国際宇宙ステーションにドッキングし、宇宙飛行士野口聡一さんが受け取る。3月中旬に宇宙空間へ放出し、4カ月間の実験が始まる。

 室工大航空宇宙機システム研究センター長の内海政春教授は「多くの学生がコロナ禍のなかで苦労してつくった衛星が、ようやく宇宙に届いた」。修士2年の三好賢彦さんは「やっとスタートライン。実験が成功するか、これからが本番です。応援してくれた先輩、企業の方々に感謝したい」と話した。(西川祥一)