藤沢の神社が地元の飲食店を側面支援 境内を無償提供
神奈川県藤沢市藤沢2丁目の白旗神社が、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言で苦境にある、市内の飲食店の側面支援に乗り出している。週末に境内を無償で提供し、飲食店の手作り弁当を販売することを提案。SNSも使って情報発信もしている。
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神社は、節分の日の運営などに協力してくれている市内のイタリア料理店「タントタント」の鈴木一哉店長(49)から2月初め、市内の飲食店が時短要請などで厳しい状況にあるとの相談を受け、境内の提供を提案。急きょ、鈴木さんが知り合いの料理店に声をかけ、弁当販売が実現した。
13日を初日とし、3月7日までの週末の土日に開催することにした。情報は神社と飲食店双方がツイッターなどで発信している。
初日は5店舗が参加、用意した約150食が販売開始20分足らずで完売。21日は12の飲食店が参加した。居酒屋「かしわ」は、用意した3種類の弁当計30食が約30分で完売した。従業員の長田朋子さん(43)は「名前を知ってもらえればと思い参加した。自粛中にお店に来られない常連が買いにきてくれた」。弁当を買いに来た地元の男性(81)は「SNSで知った。神社がこういう場を設けてレストランを助けていこうという思いやりに協力できればいい」と話した。
神社の鈴木大次宮司(44)によると、祭りの時の露店は別にして、境内でイベントを行う際は客からお金をとらないことが条件となっていて、「今回は極めてまれ」という。鈴木宮司は「遠い人は、うちの境内の駐車場を使ってもらえれば」と話す。
緊急事態宣言が解除されるかどうかにかかわらず、当初決めた3月7日まで開催する予定だ。問い合わせはタントタントのスタッフ鈴木さん(090・3502・7220)へ。(秦忠弘)
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