落雪が直撃、30分埋もれた母子 かすかな「助けて」

松本英仁
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 記録的な大雪だった新潟県上越市で先月、雪に埋もれた母子を救ったとして市内の男性3人と1団体が18日に表彰された。発見が遅れれば命の危険もあっただけに、表彰した上越地域消防局の伊藤公雄局長は「地域の総合防災力向上のお手本」とたたえた。

 表彰されたのは、いずれも上越市柿崎区柿崎の箕輪和弘さん(66)、青木四郎さん(73)、小林亨さん(63)の3人と、従業員が救出に加わった自動車販売・修理業「原田オート」(原田昌尚会長)。

 消防局によると、1月13日午前11時ごろ、地区内の道路で除雪作業をしていた箕輪さんらが、うずたかくなった雪の中から聞こえる「助けて」という女性の声に気づいた。かすかな声だったが、雪を掘ると40代女性の頭が見え、「子どもが近くにいる」。1メートルほど離れた雪の中で小学生の男児(8)も見つけた。協力して掘り起こしたり、応急処置をしたりした。

 近くの車庫の屋根から雪が落ち、2人を直撃。30分ほど埋もれていたとみられるという。母親は太ももを骨折し、男児も低体温症で病院に運ばれた。上越市内は1月7日ごろから大雪となり、中心部でも一時、2メートル超の積雪となっていた。

 伊藤局長は「素晴らしい連係とこまやかな気配りが尊い人命を救った」と称賛した。箕輪さんは「雪の中に人が埋まっているとはびっくり。助かってよかった」と話していた。(松本英仁)