第3回弟も不登校に オードリー・タン氏の母は学校をつくった

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台北=石田耕一郎
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オードリー・タンの教育論③

 台湾の学校教育になじめず、学校に通わず自学する道を歩んだ「天才IT担当相」、オードリー・タン(唐鳳)氏(39)は、小学生時代に約1年間暮らしたドイツで、それまでとは全くことなる学びを体験する。そのままドイツで進学する道もあったが、「台湾の教育を改革したい」と故郷に戻ることを決意した。

 「小学1年の子どもにも自分の考えを持つように促し、同級生と討論させれば、子どもたちは教師の言うことが必ずしも完全ではないと判断できるようになります。これを中学卒業まで続けることで、メディアリテラシー(情報を見極める力)を高めることができると考えています」(オードリー・タン氏)

【連載初回】不登校が原点 【第2回】支えはトットちゃん

台湾の感染対策の中心人物の一人、オードリー・タン氏の半生や教育論を6回の連載で伝えます。

再び台湾へ、今度は弟からSOS

 タン氏は1月に行った朝日新…

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