第4回道は決めていた オードリー・タン氏、進学せずITへ

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台北=石田耕一郎
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不登校からIT相 オードリー・タンの教育論 デザイン・田中 和
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オードリー・タンの教育論④

 台湾の「天才IT担当相」、オードリー・タン(唐鳳)氏(39)は中学生のころから独学でITを学び、その才能を伸ばしていった。高校には進学せず、10代で起業。実力を認められ、活躍の舞台は世界にも広がっていった。自らの道を切りひらいた我が子の姿は、父親の唐光華さん(69)の目にどう映ったのか。

「情報が発達した現代社会では、子どもの方が親よりたくさんのことを知っているかもしれない。私たちは、子どもに対し、謙虚になったのです」(光華さん)

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IT関連企業で働いていた当時16歳前後のオードリー・タン氏(右)と父親の唐光華さん(中央)、母親の李雅卿さん=1997年、唐光華さん提供

 光華さんは朝日新聞が1月に行った単独インタビューで、タン氏の不登校をめぐる当時の苦悩や、その後の家族の歩みを語った。台湾のIT担当相を務める我が子の最も印象深い仕事は何ですかと尋ねたところ、「父親としては答えにくいね」と少し照れながら、コロナ禍での活躍をあげた。父子はいまも折に触れて台湾の政治や教育について議論しているという。

【これまでの連載はこちら】

台湾の感染対策の中心人物の一人、オードリー・タン氏の半生や教育論を6回の連載で伝えます。

自分を見つめ直すため、山小屋へ

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インタビューに応じるオードリー・タン氏=2021年1月、台北、熊谷俊之氏撮影

 光華さんによると、小学生の…

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