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凄腕しごとにん

拡大する写真・図版蚊が飛び回る虫かごに腕を入れる仲川喬雄さん。ゴム手袋に部分的に穴をあけ、皮膚に試作品の虫よけを塗って、刺されるかどうか試したりもする=横関一浩撮影

花王 パーソナルヘルスケア研究所 仲川喬雄室長(44)

 室温28度、湿度65%以上。少し動くと肌がジトっとする小部屋で、研究用のヤブ蚊「ヒトスジシマカ」を大量に育てている。蚊はヒトを、どう感知するのか、どうすれば刺されにくくなるのか。日常生活で使いやすい、新たな虫よけ商品の開発につなげるため、蚊の基本的な習性を調べる基礎研究を積み重ねる。

 卵からボウフラに、そしてサナギから成虫になるのに計10日間ほど。さらにエサやりや虫かごの入れ替えなど、365日、同僚と交代で世話をする。研究のために育てた蚊は、15年間で約100万匹に上る。

 蚊が反応するのは、ヒトの肌の老廃物から出る臭いで、その成分は1千種類以上。「好み」の分析に使うのは、ヒトが丸一日はいた靴下だ。同僚の研究者らに頼み、これまでに100人以上から集めた。小さく切ってフタ付きの容器に入れ、冷凍庫で保管する。

丸一日はいた靴下、100人以上から

 実験をする際は、靴下の断片を…

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