編集委員・伊藤智章
首相官邸などが襲われて蔵相らが殺害された2・26事件(1936年)。戒厳令下の東京市(当時)で、反乱軍の鎮圧や治安維持に当たった軍戒厳経理部の日誌の写しが見つかった。備品調達などに奔走した軍の裏方の記録とともに、意外なことが書き残されていた。
名古屋市緑区の歯科医大矢浩登さん(47)が昨年、ネットオークションで入手した。表紙に「戒厳日誌 戒厳経理部」とある約100枚の文書に、2月27日から7月3日までの日誌が抄録されていた。一緒に見つかったはがきから、当時、同経理部幹部だった田中佐太郎の所蔵とみられ、当時の階級は少佐相当の「三等主計正」だったという。
反乱軍を鎮圧した2月29日に…
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朝日新聞社会部