経理部が見た2・26事件 日誌に「朝食ハ牛乳ミルク」

有料会員記事

編集委員・伊藤智章
[PR]

 首相官邸などが襲われて蔵相らが殺害された2・26事件(1936年)。戒厳令下の東京市(当時)で、反乱軍の鎮圧や治安維持に当たった軍戒厳経理部の日誌の写しが見つかった。備品調達などに奔走した軍の裏方の記録とともに、意外なことが書き残されていた。

2・26事件

 深刻な不況を背景に、1936(昭和11)年2月26日、急進的な陸軍の青年将校らが「国家改造」を目指して起こしたクーデター未遂。約1500人が首相官邸などを襲撃して高橋是清蔵相や軍首脳らを殺害し、永田町一帯を占拠した。同27日、東京市に戒厳令が敷かれ、軍は約2万4千人を動員。29日に鎮圧された。軍の政治的発言力が強化され、翌37年に日中戦争が始まった。

 名古屋市緑区の歯科医大矢浩登さん(47)が昨年、ネットオークションで入手した。表紙に「戒厳日誌 戒厳経理部」とある約100枚の文書に、2月27日から7月3日までの日誌が抄録されていた。一緒に見つかったはがきから、当時、同経理部幹部だった田中佐太郎の所蔵とみられ、当時の階級は少佐相当の「三等主計正」だったという。

 反乱軍を鎮圧した2月29日…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら