クロソイから基準超えセシウム 福島沖で漁獲、出荷停止

古庄暢
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 福島県漁業協同組合連合会は22日、新地町沖での試験操業で同日漁獲されたクロソイ1検体から、国の基準(1キロ当たり100ベクレル)を超える500ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。県漁連は同日付でクロソイの出荷を停止し、漁獲自粛措置をとった。

 県漁連によると、基準超えの検体が見つかったのは、2019年1月に広野町沖で漁獲されたエイの一種、コモンカスベ(161ベクレル)以来2年ぶり。

 県内では原発事故後、12年6月から沿岸漁業で市場評価を調べるための試験操業が続いている。昨年2月、コモンカスベの国の出荷制限が解除され、すべての海産物の制限が解除されたことから、県漁連は今春からの段階的な本格操業の再開に向け、昨秋から議論を始めていた。

 県水産資源研究所の佐久間徹副所長は「福島第一原発構内の港湾からは今も基準超の検体が見つかるが、沿岸域では放射能の影響は低減している。今回のクロソイはかなり特異なケースだと考えられる」と話す。(古庄暢)