「Go To イート」再開、宮城県知事が発表
飲食店に対する国の支援策「Go To イート」について、宮城県の村井嘉浩知事は22日の記者会見で、プレミアム付き食事券の販売を23日から再開すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてきたためとしているものの、大人数での利用は控えるよう呼びかけている。
食事券は、5千円分の食事券(1千円券5枚で1セット)を4千円で買うことができる。県内では食事券140万セットが発行されていて、まだ約75万セットが残っている。販売は3月31日までで、県内約3900店舗で6月30日まで使うことができる。
県は昨年末、国の観光支援策「Go To トラベル」が停止されたことを受けて、食事券の販売停止を国に求める一方、県民には利用を控えるよう呼びかけていた。
県内では2月に入って新規感染者数が落ち着いてきて、年末から仙台市内の飲食店に出ていた営業時間の短縮要請も8日朝で解除になった。さらに、売り上げが落ち込んでいた飲食店関係者からは、県に対して再開を求める声が多く寄せられていたという。
県は今回、食事券の利用を認めつつも、国の緊急事態宣言の期限である3月7日までは、大人数や長時間の会食については自粛するようにも求めた。村井知事は「これまでの努力を無駄にしないためにも、今が感染抑制の正念場」と感染対策の徹底を呼びかけた。(窪小谷菜月)
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宮城県と仙台市は22日、新型コロナウイルスの新たな感染者がいなかったと発表した。1日の感染者の発表がゼロだったのは、今月8日以来で2週間ぶりだ。
県内でこれまで確認された感染者数は計3563人。22日午後3時現在の県のまとめでは、療養中の患者は計101人で、このうち42人が入院。重症者数は4人となっている。病床使用率は17・4%。
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