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 戦前の特高警察に拷問を受けて死亡したプロレタリア作家小林多喜二(1903~33)をしのぶ多喜二祭が命日の20日、生誕の地碑がある秋田県大館市の下川沿駅前であった。地元の人たち約20人が「蟹工船」などで知られる多喜二の業績に思いをはせた。

 多喜二は4歳で北海道小樽市に移住するまで旧下川沿村で暮らした。生誕の地碑は1957年、地元の人らが建立し、87年に駅構内から駅前広場に移設された。多喜二祭は地元の人らで作る生誕の地碑保存会が毎年開いており、今回が88回忌となった。

 保存会の松坂敏悦会長は「新型コロナウイルスなど考えられないことが起きている。主義主張をこえて、みんなが幸せになるためには何をするか、考えるきっかけにしたい」と話した。その後、参列者が次々に碑に献花し、郷土の偉人の霊を慰めた。(加賀谷直人)

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