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 新型コロナウイルスワクチンの医療従事者向けの先行接種が22日、青森県八戸市にある青森労災病院で始まり、医師や看護師らがワクチンの接種を受けた。県内の施設でのワクチン接種は今回が初めて。県内の医療従事者向けの優先接種は、早ければ3月上旬にも始まる見通し。

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 今回の先行接種は、青森労災病院の医師、看護師、事務職員らが対象。ワクチンは18日に到着し、超低温冷凍庫で保管されていた。接種を受ける詳細な人数は公表されていないが、対象者の5割強が接種するという。

 会場ではまず問診が行われ、その後ワクチンを接種。左の二の腕への接種は、1回数秒で終わった。接種を受けた医療従事者らは、副反応に備えて待機場所で15分程度経過を観察していた。

 先行接種は24日と26日にも行い、3日間で1回目の接種を終える予定。2回目は3週間の間隔をあけて行われる見通しだ。

 自身も接種を受けた玉沢直樹院長は「インフルエンザの予防接種より痛くない。ワクチンがいつ届くのかなど、なかなか情報が来なかったが、感染対策をとりながらスムーズに進められてほっとしている」と話した。中村一成薬剤部長は「(ワクチンを)梱包(こんぽう)から出して5分以内にフリーザーに収めなくていけないなど、初めてなので何度も練習しました」と説明した。

 今回は、1瓶で6回接種できる特殊な注射器を使用した。金森美香看護部長は「何度もシミュレーションし、スムーズにできたと思います。この経験を役立てられるようにしていきたい」と話した。

 医療従事者向けのワクチン先行接種は、全国の100医療機関が対象。県内では青森労災病院だけで実施される。

 県によると、先行接種に続いて実施される医療従事者向けの優先接種の県内の対象者は病院職員、救急隊員、保健所職員など約4万6千人。3月の第1週に約5千回分、第2週に約5千回分のワクチンが到着する、と国から連絡が入っているという。(横山蔵利)

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