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 女性は「産みたい」と伝えた。男は中絶を求め、断られると、中絶薬を飲ませた――。交際女性(18)をだまし、望まない中絶をさせようとしたとして、福岡市の会社員の男(21)が福岡県警に不同意堕胎未遂の疑いで逮捕された。事件に使われた中絶薬は国内未承認。専門家は、医師以外の使用の危険性を指摘する。

 日本では母体保護法により、経済的な理由や母体への影響などを理由に人工妊娠中絶が認められている。器具で胎児をかき出す「搔爬(そうは)法」など、医師による手術が認められているが、中絶薬は承認されていない。

 厚生労働省は、中絶薬のミフェプリストンは膣(ちつ)から大量出血するなどの副作用が報告されていると指摘。子宮外妊娠(卵管妊娠)の場合には中絶効果がなく、適切な処置がなければ卵管破裂の危険性もあると警鐘を鳴らす。

 一方、世界保健機関(WHO)は、「安全で効果的な中絶方法」の一つとして中絶薬の使用を推奨する。妊娠継続に必要な黄体ホルモンを抑制する「ミフェプリストン」と、子宮を収縮させて排出させる「ミソプロストール」を併用するのが一般的だ。現在70以上の国と地域が承認し、医師の処方に基づいての利用が広がっている。

 このため、個人輸入によるトラブルも報告されている。厚労省によると、2018年には宮城県の20代女性がインターネットで入手したインド製の中絶薬を服用し、大量出血や痙攣(けいれん)などの症状を訴えるケースがあった。服用した女性の5~8%程度は大量出血などで手術が必要になるという。

規制強化しても、購入できてしまう実情

 医薬品の個人輸入をめぐっては…

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