[PR]

 【埼玉】西武バス(本社・埼玉県所沢市)と群馬大は23日から、遠隔監視システムを活用した路線バスの自動運転実証実験を飯能市内で始める。乗客を乗せた通常営業の路線バスと同じ運行形態で自動運転の大型バスを走らせるのは、国内初という。

 実証実験は3月7日までに計7日間、飯能駅南口と美杉台ニュータウン間を結ぶ路線(片道2・5キロ、8停留所)で実施。事前に入力した地図ソフト情報をもとに、車体に取り付けたレーザーセンサーやGPS受信機などで周囲を検知しながら、決められたルートを設定速度で走行する。

 アクセル、ブレーキ、ハンドルを自動操作するが、不測の事態に備えて運転士が常に運転席に座り、瞬時に手動運転に切り替えることができる。同社の飯能営業所内には、監視カメラで運行状況をリアルタイムに把握できる遠隔監視室も設置された。

 22日は現地で報道関係者の試乗説明会があった。通常の路線バスより遅い時速20~30キロで走り、可視光カメラで青信号以外の信号は全て赤信号と認識して停車した。一時停止場所や横断歩道の手前では必ず停車し、運転士が安全を確認して自動運転を再開。バス停ではウィンカーなどの合図を出しながら、停車、発車を繰り返した。

 今回の実験は5段階に分かれている自動運転技術の「レベル2」にあたる。同社と群馬大は今回の実験結果をもとに自動運転技術の精度をさらに向上させ、最終的には運転士の対応が不要な「完全運転自動化」をめざすという。

 自動運転バスは実験日の午前と午後に各2便が運行し、乗降客の有無にかかわらず全停留所に停車する。定員は座席のみの20人。運賃(通常と同額)のほかに無料の乗車整理券が必要で、発行方法は同社ホームページに掲載している。(日高敏景)

関連ニュース