[PR]

 群馬県富岡市のふるさと納税返礼品に、世界文化遺産の富岡製糸場の「一日場長」が登場した。25万円寄付すると、地元産繭で作った高級シルク製品(5万円相当)を贈呈し、非公開の場所を職員が案内、説明する。

 製糸場への見学者はコロナ禍で激減している。ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に登録された2014年度は133万人を数えたが、20年度は緊急事態宣言などに伴って3月29日から5月末まで閉場。再開後も修学旅行中止や観光客の減少などで、20年11月末までで見学者は約13万人。14年度の10分の1まで激減した。

 こうした逆風下、「新しい奇抜な返礼品を」と職員が知恵を絞った。

 シルク製の贈呈品はネクタイ、帽子、名刺入れ、ストール、スカーフなどを組み合わせた4セットから事前に一つ選んでもらう。すべて富岡市の農家が丹精込めて生産した蚕の繭から製造された。

 見学は貴賓室、首長館地下室、蒸気釜所など通常は非公開の6カ所ものぞける。機械が導入される以前の手作業による繭からの糸とりや、繭を使ったクラフトづくりも体験できる。要所で職員が記念撮影し、CDにして贈呈する。(野口拓朗)

関連ニュース