岡山県立美術館で「雪舟と玉堂」 国宝6点含む160点

菅野みゆき
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 室町時代水墨画家・雪舟(1420~1506?)の代表作である国宝「四季山水図巻(さんすいずかん)」(全長16メートル)が、47年ぶりに出身地の岡山で公開されている。

 県立美術館(岡山市北区)で開催中の特別展「雪舟と玉堂~ふたりの里帰り」。浦上玉堂(1745~1820)は現在の岡山市出身で、江戸時代に文人画家として活躍した。昨年は雪舟生誕600年、玉堂没後200年にあたることから企画され、国宝7点など160点を展示する。3月14日まで。

 四季山水図巻は「山水長巻」とも呼ばれる巻物。四季の移ろいのなかに、壮大な自然と人々の暮らしを描いている。山口県を拠点とした大内家から毛利家に伝わり、現在は同県防府市の毛利博物館が所蔵する。

 また玉堂が描いた国宝「東雲篩雪図(とううんしせつず)」は雪山の情景の中に春を告げるような赤い色がかすかに見える。川端康成が愛蔵し、現在は川端康成記念会が所蔵している。

 守安収館長は「県が生んだ水墨画家2人の作品がこれだけそろう機会はそうない。細かい人物描写や風景を描く技法をじっくり鑑賞してほしい」と話す。

 3月1日、8日休館。一般1500円、65歳以上1300円など。中学生以下は無料。問い合わせは県立美術館(086・225・4800)。(菅野みゆき)