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 山梨県笛吹市の芦川源流域に広がるスズラン群生地の保全策について、県立笛吹高校植物研究部の生徒たちが冊子にまとめた。スズラン以外にも多くの野草が生育しているとして、区域全体を守るよう提言した。

 スズランは5月下旬~6月上旬、鈴のような形の白い花をつける山野草。標高1300メートルの芦川源流域に約2・6ヘクタールの群生地がある。衰退している場所もあり、市芦川支所が2年前、調査を依頼していた。

 生徒たちは顧問の亀井忠文教諭と何度も現地に通い、ドローンも使いながら生育環境や分布状況を調べた。シラカバが適度に茂った水分が豊富な土壌を好み、衰退した地区には明るく、乾燥を好む植物が見られることを明らかにした。

 春から秋にかけて多彩な山野草が見られることも確認した。ボタン科の希少植物ベニバナヤマシャクヤクも見つかり、スズランだけでなく、周囲の森林を含めた群生地全体の保全策が必要だと提言した。

 15日に山下政樹市長に冊子を提出した。3年の佐藤拓広さん(18)は、「盗掘が心配。有効な保全策を早急に検討してほしい」と要望。市長は「観光面もPRしたいが、しっかり管理していきたい」と答えた。

 冊子は10ページ。群生地の植物をカラー写真で紹介し、市内の小中学校に配られる。3年の金井玲奈部長(17)は「現地のすばらしさを後輩に伝えることができてよかった」と笑顔を見せていた。(永沼仁)

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