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 合理的な理由がない指導や決まりで子どもを縛る「ブラック校則」について、福岡県弁護士会は22日、福岡市立中学校などを対象に調査してまとめた報告書と意見書を市教育委員会に提出した。多くの学校で過度な制限が見られたとして、生徒の声を反映した校則に見直すよう求めた。

 県弁護士会は昨年、市に情報公開請求。市立中学校の69校と特別支援学校2校の生徒手帳や校則などが記された文書が開示された。

 それをもとにまとめた報告書によると、市立中の57校で下着の色や柄に関する校則があった。違反した場合は「脱がせるよう指示する」「脱がせた後に保護者に連絡する」という指導を定めた学校もあった。

 髪形については62校、標準服は全ての学校で校則があった。市内の中学生に行った聞き取り調査では「校則について意見すると『内申に響くぞ』と言われる」「校則のせいで学校に行くことがストレス」など精神的な苦痛を訴える子もいた。

 校則に関するプロジェクトチーム座長の佐川民弁護士はこの日の記者会見で「明らかに行きすぎな校則があり、生徒の声を反映し、一緒に見直しを進めてほしい」と訴えた。市教委は取材に「すでに見直しを進めている学校もあるが、合理的な説明がつかない校則が残っている場合は改善するよう指導していきたい」としている。(横川結香)