「服が汚れるから争わない」が哲学 色スーツで歩く集団

宮坂知樹
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 「服が汚れるから争わない」という哲学のもと、色鮮やかなスーツで街を練り歩く、アフリカ・コンゴのファッション集団「サプール」をテーマにした展覧会が23日、福岡市美術館福岡市中央区)で始まった。

 サプール(SAPEUR)は「おしゃれでエレガントな紳士協会」を意味するフランス語の頭文字にちなむ。1920年ごろ、フランス統治時代の現・コンゴ共和国で始まった文化とされ、現地では平和とファッションを愛する人への敬称でもある。展覧会実行委員会の増田優奈さん(31)によると、鮮やかな3色の組み合わせが特徴で、「争っていてはファッションを楽しめない」として平和を重んじるという。

「ダサい格好じゃ始まらない」

 会場には、日本人写真家SAP CHANOさんが撮ったサプールの写真やスーツ、ネクタイを展示。現地で聞いた「ダサい格好じゃ始まらない。神様もそう思ってるに違いない」といった言葉も並ぶ。

 写真に見入っていた福岡市博多区の会社員日野壮一郎さん(24)は「サプールの人たちは、奇抜ともいえる色使いを自分のものにしている。まねできない」と話した。

 27日までは午前9時半~午後5時半、最終日の28日は午後5時まで。3月25日~30日にも、同様の展示が福岡アジア美術館福岡市博多区)である。3月27日には、CHANOさんや日本在住のサプール、レオン・ムンデレさんらのトークショーも開かれる。問い合わせは実行委員会(092・600・4769)。(宮坂知樹)