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 新型コロナウイルスのワクチンをなるべく多くの対象者に1回接種させることを優先させる意見が出ていることについて、田村憲久厚生労働相は24日の閣議後会見で、「2回で承認している。1回を予防接種法にのっとってやるのは制度上難しい」と述べ、現時点では否定的な考えを示した。

 米製薬大手ファイザーとドイツのバイオ企業ビオンテックが開発したワクチンについて、イスラエルの研究者らが、1回接種で効果があったとする論文を発表。日本でも接種が始まったが、具体的な供給のスケジュールが見通せない中、1回接種は与党内でも議論になっている。

 田村厚労相は、1回接種は2回接種と比べて「発症を予防する効果は一定程度落ち、抗体の値がもつ期間も短くなると思われる」と説明。1回接種について国民に理解を得られるデータをもちあわせていないとして、いまの段階では2回接種を進める考えを示した。ただし、同社が1回接種での治験を実施し、申請した場合には審査する、とした。(姫野直行)