リコール署名偽造事件 ボランティアも「おかしいと」

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 美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長らによる愛知県大村秀章知事へのリコール署名問題で、愛知県警は24日、地方自治法違反(署名偽造)の疑いで、署名簿が提出された県内の複数の自治体の選挙管理委員会に容疑者不詳で強制捜査に入った。署名簿を押収したとみられる。

 署名活動を担ったボランティアからは憤りの声があがる。街頭などで署名を呼びかけた名古屋市の男性会社員は11月、集まった署名簿の開封やナンバリング作業も手伝った。「筆跡が似ているのがいっぱいあった。おかしいと感じた」という。「僕らは真面目にやった。民主主義を守るために行動したのに、これ(不正)はない」

 署名活動を支援した名古屋市河村たかし市長は、強制捜査の一報を受け、報道陣に「告発したので当然だ。警察がしっかり捜査してほしい」と話した。愛知県選挙管理委員会が署名の約83%に無効の疑いがあると発表して以降、「僕も被害者でものすごい怒っている」と自らの関与を否定し、独自に調査を進めているという。

 リコール対象とされた大村秀章知事は一貫して「民主主義の根幹を揺るがす行為」と批判。署名の偽造疑惑に「組織的で隠蔽(いんぺい)の意思があり極めて悪質だ。誰が指示し、誰のお金でやったのか追及されなければならない」と述べ、高須克弥氏、署名活動団体の田中孝博事務局長、河村氏を名指しし、事実関係を明らかにするよう求めている。

 高須氏は22日に愛知県庁で開いた記者会見で、「明確に何の関係もありません」と署名の偽造疑惑への関与を否定している。