染田屋竜太、河野光汰 添田樹紀
誰にもみとられずに亡くなる「孤独死」。無縁と思われがちな2人世帯でも、助けを呼べぬまま共に倒れ、遺体で見つかるケースが相次いでいる。一方が老いや病を抱える場合は特に注意が必要だ、と専門家は指摘する。
昨年のクリスマス、大阪府吹田市の団地の一室で、夫婦の遺体が見つかった。ともに67歳。夫は玄関付近で壁にもたれかかるように座り込み、妻はトイレの中で横向きに倒れていた。そばに妻の車いすがあった。
吹田署によると、夫に重い持病はなく、死因は虚血性心疾患。12月上旬に急死したとみられる。
一方、妻は足が不自由だった。死因は低体温症で、胃の中に固形物はなかった。介護を担っていた夫が先立ったため、十分な食事をとれなくなり、1~2週間後に亡くなった可能性があるという。
今年1月13日、93歳の母と68歳の娘とみられる2人が遺体で見つかった事例では、室内にほぼ手つかずの市販のおせち料理がありました。
遺体が見つかった12月25日…
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朝日新聞社会部