大腸の一部を小腸に 「ミニ臓器」が秘める治療の可能性

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市野塊
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 ミニ臓器「オルガノイド」の小腸上皮を大腸の一部に移植し、栄養吸収などの小腸の機能を大腸にもたせることに成功したと、慶応大のチームが発表した。小腸を切除した患者への治療に応用できる可能性がある。英科学誌ネイチャーに25日、掲載された。

 オルガノイドは、細胞を培養して人工的につくるミニ臓器。さまざまな組織に変化できるiPS細胞やES細胞、体内にもともとある幹細胞を使う。現在は数ミリのサイズのものしか実現できていないが、新たに臓器をつくって病気の臓器と交換することをめざし、研究が進んでいる。

 チームの一人で慶応大の佐藤俊朗教授(オルガノイド医学)は2009年、さまざまな腸組織の細胞に変化できる「腸管上皮幹細胞」を使い、大腸や小腸の内側の上皮を模した「腸管上皮オルガノイド」をつくったと発表した。これをもとに小腸をつくり、体内に移植して使うために研究を続けた。だが、体内の血管との接続など構造が複雑で、技術的に難しかった。

 そこで、チームは大腸の内側…

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