第一生命の就活イベント、VRで開催 「あつ森」意識?

山下裕志
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 第一生命グループは24日、2022年卒業予定の学生向けの就職活動イベントをインターネット上のVR(仮想現実)空間で開いた。新型コロナウイルスの感染が懸念される中でも、より「リアル」に近づけることで、社員や他の学生との交流を促すねらい。第一生命によると、職場見学にVRを採り入れる企業はあるが、ゲーム風のVR空間で完結する就活イベントの開催はめずらしいという。

 イベントは午前9時~午後6時の間に出入り自由で、約5千人の学生が参加の事前登録をした。学生はまず、リクルートスーツ姿などの服装や髪形の違う約50種類から自分のアバター(分身)を選び、例年イベントを開く渋谷の駅周辺を模したVR空間へ移動。文字や音声のチャット機能を使ってほかの学生らと会話したり、各会場で実施された社員の講演や座談会へ参加したりした。途中、音声が途切れるトラブルもあった。

 コロナ禍を受け、第一生命はセミナーやインターンシップなどの催しをオンラインに切り替えた。対面での開催に比べ、社員やほかの学生との対話が減る懸念があった。広報担当者は「就活情報をやりとりするなど、VR空間で学生同士で交流してほしかった」と話す。

 他社の就職セミナーや大学の講義などでオンラインに慣れた学生に対して、一風変わったVR空間でのイベントを用意することで「ゲームソフト『あつまれ どうぶつの森』のように楽しんで参加してほしかった」(広報担当者)ともいう。(山下裕志)