接種率世界一のイスラエル 見えてきたワクチン後の世界

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エルサレム=高野遼 合田禄、野口憲太
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 新型コロナウイルスをめぐり、人口あたりのワクチン接種が世界一のイスラエルで、その効果を示す研究結果が次々と報告されている。「ワクチン後の世界」を占うデータは信用できるのか。

 人口約920万人のイスラエルでは、すでに半数を超える約490万人が1回の接種を終え、2回接種済みの人も360万人を超えた。高齢者優先で始まった接種は、16歳以上の全住民に対象が拡大された。日本でも接種が始まった米製薬大手ファイザーとドイツのバイオ企業ビオンテックが開発したワクチンが使われている。

 国内で接種を担う保健機構「クラリット」はワクチン接種による発症の予防効果を報告した。接種済みと未接種の60万人ずつの集団を比べ、接種済みの集団はウイルス感染による発症が94%少なかった。重症化するケースも92%低下した。こうした効果は、70歳以上の高齢者も含め、年齢に関わらず確認できたという。

 ファイザーが米国などで実施した約4万人を対象とした臨床試験(治験)での発症の予防効果は95%。誰も接種しなければ100人が発症すると仮定した場合、接種すれば発症者は5人に抑えられる効果を意味する。イスラエルでの報告によれば、現実世界の100万人単位でも同程度の効果を確認できたことになる。

 別の保健機構「マカビ」は、このワクチンにウイルスへの感染予防にも高い効果があると発表した。2回目の接種から1週間を経た約60万人のうち、感染が確認されたのは608人(約0・1%)で、未接種の60万人と比べると感染を防ぐ効果が95%と推計された。

 ワクチンには他人への感染を防ぐ効果もあるのか。ファイザーの治験結果ではこの点が明らかになっていないが、イスラエルで研究が出始めている。

 イスラエルで多くのPCR検…

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