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 スズキは24日、鈴木修会長(91)が退任する人事を発表した。1977年以来、44年間持ち続けてきた代表権も返上し、6月の株主総会で相談役に退く。昨年で創業100年を迎えたことや、「脱炭素社会」に向けた取り組みの加速化を見据え、経営の第一線を退く。

 2代目社長の娘婿として1958年に鈴木自動車工業(現スズキ)に入社し78年に社長に就任。2000年にいったん会長に退いたが、08年に会長兼務で社長に復帰した。15年に長男の俊宏社長就任後も、代表権を持つ会長として実権を握り続けた。

 日本独自の軽自動車を軸に事業を展開し、「アルト」「ワゴンR」をヒットさせる一方、80年代にいち早くインドに進出。シェアの約半分を握るまでに事業を拡大した。

 一方で、生き残りをかけて大手との連携を模索した。81年には米ゼネラル・モーターズ(GM)と資本提携したが、GMの経営悪化を受けて08年に解消。09年には、独フォルクスワーゲン(VW)と資本提携したが、経営の独立性などをめぐって対立し、15年に提携解消が決まった。その後はトヨタ自動車と関係を深め、現在はトヨタがスズキ株の約5%を握る。