歴史に埋もれた人類初記録 女だから?称賛も注目もなく

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聞き手 ロンドン=遠田寛生
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 1964年の東京オリンピック(五輪)と68年のメキシコ五輪。陸上100メートルで五輪史上初となる2大会連続金メダルを達成した米国人女性がいる。ワイオミア・タイアスさん。記録の大きさに比して、彼女の名を知る人が少ないのはなぜか。50年以上を経ても人種や性別による差別や格差のなくならない社会を、タイアスさんはどう見ているのか。

タイアスさんは五輪で黒人差別に抗議する行動をしましたが、それすらも無視されました。女性の問題、黒人の問題……いいえ、これは日本にも地続きの話です。ヨーロッパ総局の遠田寛生記者がポッドキャストで解説します。

朝日新聞ポッドキャストは

Apple Podcasts や Spotify では毎日配信しています。音声プレーヤー右上にある「i」の右にあるボタン(購読)でリンクが表示されます。

 ――タイアスさんの成し遂げた100メートルの2大会連覇は、男女通じて五輪史上初で、88年ソウル五輪のカール・ルイス選手まで唯一の記録でした。当時、国内外ではどのような反響がありましたか。

 「だれも、なにも言わず、話題にもならなかった。『OK』と言われて、それでおしまい」

 ――確かに大会時の報道を探しても驚くほど少ないです。歴史的記録なのに、なぜなのでしょう。

 「達成したのが、女性だった…

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