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 大阪府池田市の冨田裕樹市長(44)が市役所に家庭用サウナを設置した問題などを調べる市議会調査特別委員会(百条委員会)は24日、冨田市長を初めて証人喚問した。冨田氏は「スポーツ障害による症状緩和のため」と改めて設置理由を説明し、正当性を主張した。

 百条委は市長与党の大阪維新の会を除く5会派5人で構成され、冨田氏はこの日、委員の質問に答えた。

 冨田氏によると、サウナは昨年7月に自ら組み立てた。「市役所になぜ持ち込んだのか」と問われると、「スポーツ障害による体の痛みを緩和するためで、公務により集中できるように置いていた」と説明した。

 冨田氏は同10月下旬に自主的にサウナを撤去したという。理由を問われ、「世間的に娯楽的な要素もあり、市民や世間に受け入れられるものではないのではという危惧(きぐ)もあり、次の設置場所が見つかって撤去した。家族からも以前から指摘されていた」とした。

 撤去翌日に週刊誌のサイトで報道された。「偶然か」との委員からの質問に冨田氏は「こちらが聞きたいくらい」と答えた。

 一方、畳ベッドを市長室近くの別の小部屋に昨年9月に置いた理由については、「(当時置いていた)施術用ベッドでは危機管理上、休息を取るには疲れが蓄積すると懸念し、より休息可能な畳のベッドに変更した」とした。

 畳ベッドもサウナと一緒に撤去したという。冨田氏は「多くの市民から受け入れられるものではないのではと懸念した」と述べた。

 冨田氏は、サウナは自ら解体したが、畳ベッドは「業務上必要として設けたもの」として解体は職員に頼んだと説明した。解体後に副市長らに搬出の手伝いをさせたかという問いには、「地位を超えた信頼、人間関係があり、その関係のもとで手伝ってもらった」と振り返った。

 冨田氏への尋問は予定の4時間では終わらず、百条委は3月4日に再喚問することを決めた。(瀬戸口和秀)

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〈池田市長の家庭用サウナ設置問題〉冨田裕樹市長がサウナを市役所3階の市長室近くの小部屋に設置していたことが昨年10月下旬に報道で発覚。冨田氏は会見で「リハビリのためだった」と釈明した。同年8~10月にサウナを計30日使い、畳ベッドも別の小部屋に一時置いていたという。冨田氏はサウナの電気代として690円、東大阪市の自宅と市役所との行き来に使ったタクシーチケット代約16万円を市に返還した。