開祖崇める孔子廟は公共施設か 最高裁が違憲とした根拠

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阿部峻介、新屋絵理、岡田将平
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 儒教の開祖・孔子を崇(あが)める「孔子廟(びょう)」に公有地を無償で使わせた行為は、憲法政教分離に反する――。24日の最高裁大法廷判決は、儒教そのものが宗教かどうかに関わらず、その運営の実態をみて違憲と判断した。

 大法廷が重視したのが、施設の運営の在り方とその設立の経緯だ。

 「久米至聖(しせい)廟」は17世紀に建てられたが、第2次世界大戦で焼失。那覇市内に再建され、2013年に松山公園内に移された。「ゆかりの地に回帰させたい」というのが、管理する一般社団法人「久米崇聖会(そうせいかい)」の要望だった。設置許可を議論した市の会議では、当初から「コンセプトに儒教的精神が出過ぎている」と懸念が示されていた。

 「公共施設」として敷地の使用料が免除されたものの、実態としての趣は異なった。一般公開されないほこらがあり、孔子廟に続く門の中央扉は「孔子の霊のための扉」とされて年1度の祭礼日しか開かない。崇聖会の正会員を、14世紀以降に中国から渡来した人たちの子孫に限るという伝統も特徴だった。

 大法廷はこうした議論の経過…

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