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 【兵庫】コロナ禍で困窮する家庭に無料で食べ物を届けるプロジェクトに、募集枠の1・5倍の申し込みがあった。今回は実証実験のため配布先を神戸市北区の100世帯に限ったが、主催者は本当に支援を必要とする家庭がまだまだ多いとして、企業や市民から食べ物や資金を募っている。

 「神戸こども宅食プロジェクト」は、企業や大学、自治体の代表が参加する任意団体「BE KOBEミライPROJECT」と、NPO法人「神戸こども食堂ネットワーク」(同区)が主催している。

 プロジェクト事務局の青井介(たすく)さん(38)によると、無料もしくは安価で食事を提供する「こども食堂」は各地にあるが、足を運べない人もいる。家計が苦しい状況を他人に知られたくなかったり、住む地域にこども食堂がなかったりするのが理由だ。

 支援が届かない親子を支える方法として、こちらから届けることを考えた。一般社団法人「こども宅食応援団」の助成金に加え、企業や市民から寄付もあり、お米やレトルト食品、お菓子、飲み物などを100世帯分そろえたという。

 児童扶養手当を受給しているひとり親家庭と、生活が大変だと感じている子育て世帯を対象に募った。15日の締め切りまでに151件の申し込みがあった。

 そのうち6割は児童扶養手当を受給していない世帯だった。夫からDV(家庭内暴力)を受けていて離婚調停中だったり、働いていない母親と同居していたり。「コロナで夫の収入が落ちた」「子どもが4人いて生活が苦しい」と理由欄に書かれていた。

 青井さんは「行政の制度では救えていない親子がいる。本当に支援が必要な人とつながることができれば」と話す。抽選で100世帯を選び、3月上旬に配送する予定という。

 今回は助成金を活用できたが、地域を広げて活動を継続するには企業や市民からの寄付が欠かせない。

 寄付を呼びかけているのは、お米、レトルト食品、調味料、ジャガイモやニンジン、タマネギなど根菜類、お菓子、防災備蓄食品などの食料品のほか、マスク、消毒ジェル、トイレットペーパーなど日用品。クレジットカードや銀行振り込みで資金の寄付もできる。いずれもプロジェクトのホームページから申し込みができる。

 問い合わせは、メール(info@bekobemirai.jp)か、電話078・241・3751(平日午前10時~午後4時)。(滝坪潤一)

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