プロ奏者のレッスンで中学生がアンサンブルに挑戦 愛知

鈴木裕
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 ホルン、フルート、クラリネット、オーボエ、ファゴットのプロの演奏家からレッスンを受けて、中学生たちがアンサンブルに挑戦するワークショップが、愛知県瀬戸市文化センター文化ホールであった。仲間同士が助け合って演奏を作り上げるアンサンブルを通して、学校や部活を超えて音楽を楽しんでもらおうという企画だ。

 ワークショップ「木管五重奏アンサンブルグループを作ってみよう」は、20日に開かれた。瀬戸市出身のホルン奏者山崎瑞季さんら木管五重奏グループ「Ensemble Violet」の5人が先生になり、公募で集まった同市や名古屋市尾張旭市の中学1~3年生の男女8人が参加した。

 吹奏楽部などで演奏の経験がある中学生たちはそれぞれのパートに分かれ、ホルンの山崎さん、フルートの細川杏子さん、オーボエの岡田麗紗子さん、クラリネットの安田莉子さん、ファゴットの巣立ひかりさんからレッスンを受けた。続いてホールの舞台に上がり、先生を含めてクラリネット3人、ファゴット3人、ホルン3人、オーボエ2人、フルート2人がU字形に並んでアンサンブル練習に入った。

 演奏前の音あわせの方法や、ほかの楽器との音の調整の仕方、曲の進行に大切なアイコンタクトの取り方など、アンサンブルの注意点を教わった後、ハイドン「ディベルティメントより第二楽章」の五重奏に臨んだ。最初は恐る恐る音を出していた中学生たちも、先生から具体的な指導を受けるうちにぐんぐんと腕を上げ、演奏の録音もこなしてワークショップを終えた。

 オーボエを吹いた尾張旭市の中学2年の女子生徒は「なかなか経験できない貴重な機会。最初は緊張して焦ったけれど、だんだんリラックスしてできるようになった」、ホルンを担当した名古屋市の中学1年の女子生徒は「ふだんはマーチングの練習をしているので、アンサンブルは新鮮な体験になった」と話した。

 山崎さんは「コロナ禍の中で安全に気を配っての開催になったが、仲間とアンサンブル演奏することの楽しさを感じてくれたと思う。私たち演奏家の音を聞いて、好きな音楽を仕事にしている大人がいることを子どもたちに知ってもらいたかった」と話していた。

 山崎さんは、3月13日に瀬戸市文化センターで開かれる「いいもんせともんコンサート ホルンのおしごと」で、「Ensemble Violet」や金管五重奏「Brass Quintet Oroviento」などの出演者とともに演奏を披露する。演目は、ブラームス「ホルン三重奏よりⅠ・Ⅱ」など。午後2時開演。一般2千円、4歳~高校生以下500円(指定席・税込み)。問い合わせは瀬戸市文化振興財団(0561・84・1811)。(鈴木裕)