最年少18歳が岡本太郎賞 グロテスクな画風の背景に父

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田中ゑれ奈
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史上最年少で岡本太郎賞を受けた高校3年生 大西茅布さん(18)

 「芸術は爆発だ」の言葉で知られる美術家・岡本太郎の名を冠した芸術賞の最高賞に、史上最年少で輝いた高校3年生の大西茅布(ちふ)さん(18)。衝動的でグロテスクな作風の源泉には、絵を描くきっかけを与えた父の存在があった。

 中3からの集大成である作品全体に「人類の悲惨」というテーマが響く。第24回岡本太郎現代芸術賞の最高賞を、最年少で受けた。

 受賞作「レクイコロス」では、大小の油絵60点で約5メートル四方の壁面と空間を埋め尽くした。タイトルはレクイエムにコロナウイルスをかけた造語。パンデミックギリシャ神話、米国のカルト集団による殺人事件などのイメージが混然となって鑑賞者に迫る。審査した美術史家・山下裕二さんは「衝動に突き動かされて描いている姿が見えてくる」と高く評価した。

 朝食のパンを片手に絵筆を握る芸術の虫。2人で暮らす父の影響で、幼い頃からゾンビやホラーものの外国映画を愛する。9歳の誕生日、古今の醜いモチーフを論じたウンベルト・エーコの美術書を父から贈られた。得意な絵を伸ばそうと1日10枚の模写をこなすうち、暗くグロテスクな人体の表現に「毒されていった」。

 自宅で描く時、いつも背後に…

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