ゴーン被告の逃亡手助けした罪 航空会社元幹部らに有罪

主役なきゴーン法廷

高野裕介
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 日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告(66)のレバノンへの逃亡を手助けした罪に問われたトルコの民間航空会社の元幹部とパイロット2人に対し、トルコ・イスタンブールの裁判所は24日、禁錮4年2カ月の有罪判決を言い渡した。

 ゴーン元会長は日本で保釈中だった2019年12月、関西空港からトルコ経由でレバノンに逃亡したとされる。逃亡に使われたジェット機を手配したのはトルコの民間航空会社「MNG Jet」で、同社幹部だったオカン・キョセメン被告と操縦士らがゴーン氏を密航させた罪などで起訴されていた。キョセメン被告の弁護士らによると、3人は上訴する方針という。同じく起訴されていたほかの操縦士2人は無罪となった。

 起訴状などによると、キョセメン被告は19年7~12月、個人口座にドルとユーロで計約3300万円相当の不審な送金を受け取っており、これが逃亡の報酬だった可能性がある。キョセメン被告はこの送金について、会社から現金でもらったボーナスを自ら振り込んだもので、ゴーン元会長の逃亡とは無関係だと説明。「ゴーン氏が乗っていると知らされたのは、ジェット機が日本を離れた後だった」と、計画性を否認していた。

 ゴーン元会長の逃亡をめぐっては、出国などを手助けしたとされる米軍特殊部隊の元隊員マイケル・テイラー容疑者と息子のピーター容疑者について、米連邦最高裁が今月13日、日本への移送を差し止めるよう求めた親子側の申し立てを棄却。一方、ロイター通信によると、親子はブリンケン国務長官に引き渡し手続きを停止するよう求めているという。(高野裕介)

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