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ファイザーワクチン「1回で効果あり」 英医学誌が発表

新型コロナウイルス

高野遼=エルサレム、合田禄
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 米製薬大手ファイザーとドイツのバイオ企業ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、イスラエルの研究者らが、1回だけの接種でも発症を85%減らす効果があるとする論文を英医学誌ランセットに発表した。このワクチンは2回の接種が必要とされるが、1回の接種でも効果があれば、より多くの人が早く接種できる可能性がある。

 18日に公開された国立シェバ・メディカルセンターのエヤル・レシェム教授らの論文では、9109人の医療従事者を対象に、ワクチン接種前と接種後の感染や発症状況を調査。接種から15~28日後に、感染率は75%、発症率は85%減ったという。

 レシェム教授は取材に、長期の分析が必要とした上で「特にワクチン不足に悩む国にとっては、非常に勇気づけられる結果だ。より多くの人に1回目の接種を進めるために、2回目の接種を遅らせる判断を支持するものとなる」としている。

 またファイザーとビオンテックは19日、零下80~同60度の超低温での保管が必要としていたこのワクチンについて、零下25~同15度の保管が可能だとするデータを米食品医薬品局(FDA)に提出したと発表した。保管方法の変更が認められれば、専用の冷凍庫が必要なくなり、普及が加速しそうだ。

 2社によると、ワクチンを保管できる温度について研究を続けてきた結果、これまでは超低温で最大半年間、解凍後は2~8度で5日間まで保管できるとしていたが、2週間までは零下25~同15度で保管できることがわかったという。

 発表の中でファイザーは「承認されれば、ワクチンを接種する場所での柔軟性が高まる」としている。(高野遼=エルサレム、合田禄)

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