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 米バイデン政権は24日、新型コロナウイルス対策として、低所得者や人種的マイノリティー向けに布マスク2500万枚を無料配布すると発表した。米国ではマスク着用が政治問題化。バイデン氏は政権発足後100日間のマスク着用キャンペーンを始めており、「バイデノマスク」で後押しする。

 配布する布マスクは米疾病対策センターの指針に沿ったもの。「米国製」を強調しており、洗って再利用できる。低所得者に総合診療を提供する地域保健センターや食料配布を行うフードバンクを通じて、3~5月に無料で配布するとしている。

 トランプ政権も全国民にマスクの配布を計画したが実施していなかった。バイデン氏は、以前から感染拡大防止のためのマスクの着用を呼びかけており「マスク着用は政治的(行為)ではない。愛国的(行為)だ」と繰り返している。

 新型コロナの感染状況が世界最悪の米国では、アフリカ系やヒスパニックなどの人種的マイノリティーが特に影響を受けている。ホワイトハウスのザイエンツ新型コロナ対策調整官は「全ての米国民がいつもマスクを手にできているわけではない。マスクが平等に行き渡っているわけではない」と話し、社会格差がマスク着用の格差に及んでいると指摘した。(ワシントン=香取啓介)