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 フィギュアスケーターで2006年トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんは仙台育ち。故郷も被災した東日本大震災から10年になりますが、「風化させてはいけない」と語ります。

 2月13日深夜に福島・宮城などを襲った地震は、10年前の東日本大震災の記憶をよみがえらせました。東北は大丈夫だろうか。10年前と同じく、心が痛みました。

 大学進学まで過ごした仙台は、私にとって故郷です。今でも「行く」ではなく、「帰る」。物心ついた時から仙台にいたので、今でこそ東京での生活が長くなりましたが、いつまでも帰る場所です。

【特集】東日本大震災を語る
被災地の復興や支援、福島第1原発事故への対応など、様々な分野で思いを寄せる人たちにインタビューしました。

 その故郷の景色が変わってしまった。この道沿いは松林があって海は見えないはずだったのに、松林がなくなって海が見えた。ありえない場所に船があった。2011年3月11日の大震災から約1カ月後、仙台に入った私が見た光景は今も心に深く刻まれています。

拡大する写真・図版東日本大震災の発生から約1カ月後、仙台市若林区の避難所を慰問した荒川静香さん(左)=2011年4月6日

 何かしなければ。でも迷惑になってはいけない。迷いはありましたが、知り合いの仙台市の職員の方と連絡を取り合って、夜中の午前3時に東京を出発しました。バンを借りて両親と3人で、運べるだけの救援物資を詰め込みました。まだ余震が続いていました。

 仙台市で義援金を手渡して、職員の方と相談して慰問する避難所を決めてもらいました。行ったのは若林区の避難所。私が行くことで、皆さんが疲れてしまわないか心配でした。でも、「ありがとう」という言葉や「悲しみから離れられる瞬間があってよかった」という言葉をいただきました。

 震災後、週刊誌で東北の農家を紹介するコーナーを始めさせていただき、今年で10年目となりました。

 農家の皆さんは懸命に頑張って…

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