森発言、笑いが起きた構造  性差別の「岩盤」崩すには

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聞き手・田中陽子
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 性差別をなくそうという機運は以前にも高まった時期がありました。1995年の北京女性会議がきっかけです。四半世紀経ち、東京五輪パラリンピック大会組織委員会の森喜朗前会長による女性蔑視発言……。性差別をなくす運動に半世紀近く携わる船橋邦子・北京JAC代表(76)に、日本の「いま」はどう映るのでしょうか。

拡大する写真・図版 ふなばし・くにこ 1944年生まれ。95年の北京女性会議にNGOのメンバーとして参加。佐賀県立女性・生涯学習センター館長や、大阪女子大教授、和光大教授を務める。現在は北京JAC(世界女性会議ロビイングネットワーク)代表、アジア女性資料センター理事。(写真は本人提供)

 組織委員会の会長を女性に代えたことで、むしろ構造的な問題が隠されてしまうことを心配しています。連綿とした性差別の構造的問題は、森さんの発言そのものより、それを受けた笑いに現れています。

 今回の件を取り上げたテレビ番組で、女性のゲストコメンテーターが、この番組も女性の問題や声を十分に取り上げてはいないと一生懸命訴えていました。男性出演者がどう反応するか注目しましたが、何もありませんでした。

 ショックでした。私がかつて…

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