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 24日の米ニューヨーク株式市場は、主要企業で構成するダウ工業株平均が続伸し、一時、史上初となる3万2000ドルの大台に乗せた。終値は前日比424・51ドル(1・35%)高い3万1961・86ドルで、史上最高値を1週間ぶりに更新した。

 朝方に米長期金利の指標となる10年物米国債の利回りが一時、年1・43%と1年ぶりの高水準に達した。市場では最近、金利上昇への警戒感が強まっており、ダウ平均は反落で取引が始まった。

 しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は米議会下院公聴会で、目標とするインフレ率2%に届くのに「3年以上かかるかもしれない」などと述べ、金融緩和を長く続ける姿勢を強調。長期金利は1・37%程度まで下がり、ダウ平均も上昇に転じた。

 長期金利の影響を強く受けるハイテク株が多いナスダック市場でも、総合指数が朝方の大幅下落から上昇に転じた。終値は前日比132・77ポイント(0・99%)高い1万3597・97。

 この日は、米食品医薬品局(FDA)が、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルス向けワクチンについて、1回の接種でも有効だとの見解を発表。米経済の正常化が早まるとの期待も広がった。

 25日の東京市場も、取引開始から日経平均株価が大幅に上昇した。午前の終値は、前日比484円78銭高い3万0156円48銭。前日に7営業日ぶりに終値が3万円を下回ったが、再び3万円台に戻して取引されている。(ニューヨーク=江渕崇)