なぜ恐怖心が原動力に 大久保嘉人・佐藤寿人のFW対談

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高岡佐也子藤木健

拡大する写真・図版Jリーグ開幕を前にオンラインで対談した大久保嘉人(左)と佐藤寿人さん

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 Jリーグきっての「点取り屋」がJ1の舞台に戻ってきた。J2東京ヴから15年ぶりに古巣のセ大阪に復帰した大久保嘉人(38)。先月27日の今季開幕節では先発していきなり得点し、自身の持つJ1最多得点記録を186に更新した。開幕を前に、セ大阪の元チームメートで、同じく点取り屋の佐藤寿人さん(38)=昨季で引退=と「ゴール」についてオンラインで語り合った。「メシ食った?」から始まった対談の行方は――?

 ――J2磐田などで活躍した中山雅史さんの記録の157ゴールをお二人が抜いたのが、2016年。当時、お互いを意識していましたか?

 佐藤 先にゴンさんの記録を抜いたのは僕だけど、嘉人はペースが速くて、気づいたら僕が彼の背中を見るようになっていた。それで嘉人にも言った。「できる限り早く遠くに行ってくれ」って。僕は出場機会が限られている時で、嘉人と競っている余裕は正直なかった。

 大久保 オレは後ろから追いかけているし、勢いもあって楽だった。もしも逆の立場だったら、プレッシャーがかかって、シュートも力んでしまいそうだなと思った。

 ――長いキャリアの中では私生活にも変化がある。ゴールに対する気持ちに変わりはなかった?

 佐藤 根本は「勝つために」だけ。誰かのために、とかはあんまり思ったことはない。ただ、点を取れずに帰ると「パパ、ゴール決めなかったね」とは言われました。

 大久保 自分も同じ。アシストもしたいし、点も取りたいなかで、アシストしても何も言われないのに、点を取らなかったらめちゃくちゃ言われる。だからゴールを絶対に取ってやるって、川崎フロンターレに行ったくらいから思ようになった。

 佐藤 2010年、11年ごろ、得点が減ったなかで30歳になった自分に対して周囲も懐疑的な目を向けていた。もう一回ストライカーとしてゴールを奪うことを自分自身に課さないとと思った。得点以外のことだけでは評価されないから、ゴールで証明するという思いでいたのかなと思う。

得点の極意

 ――それにしても、どうしてあんなに点が取れるのか。秘策は?

 大久保 予測が一番大事。オ…

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