会食した農水次官ら6人処分 1人2万円を鶏卵大手負担

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兼田徳幸、高木真也
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 農林水産省は25日、贈収賄事件で在宅起訴された吉川貴盛・元農水相と鶏卵大手「アキタフーズ」の前代表の会食に同席した枝元真徹(まさあき)・事務次官ら幹部職員6人を減給などの処分にし、発表した。1人あたり2万円を超える飲食代を同社が負担し、利害関係者からの供応接待を禁じた国家公務員倫理規程に違反すると判断した。野上浩太郎農水相は大臣給与を1カ月自主返納する。

 発表によると、会食は吉川氏の大臣就任直後の2018年10月と退任直後の19年9月、東京・日比谷和食店であり、当時生産局長だった枝元次官ら課長以上の計7人が参加した。飲食代は1人あたり1回約2万2千~2万3千円だった。

 枝元次官らは「吉川大臣に誘われたので大臣が支払ったと思っていた」と説明したが、同省が同社に問い合わせた結果、2回とも秋田善祺(よしき)前代表がクレジットカードで支払っていたことが確認された。

 同省は、会食の費用負担をその場で確認しなかった点も過失にあたると判断し、処分理由とした。一部の職員が受け取ったとしていた手土産は費用負担の裏付けが得られなかったという。

 処分は枝元次官、水田正和・生産局長、伏見啓二・大臣官房審議官を減給1カ月(10分の1)▽渡辺毅・畜産部長、望月健司・農地政策課長を戒告とした。この5人が懲戒処分。犬飼史郎・畜産振興課長が内規に基づく訓告とした。富田育稔・前畜産部長はすでに退職し、処分できなかった。

 枝元次官は「前代表が会食の場にいることを知らずに参加した」と釈明したが、事前に知っていて参加した職員もいたという。吉川元農水相や秋田前代表には贈収賄事件の公判が控えているとして、同省は聞き取り調査を要請せず、会食の趣旨などは特定に至らなかったとしている。

 野上農水相は25日夜の記者会見で、「(処分を受けた職員は)深い反省の上に立って職責を果たしてほしい」と述べ、人事異動などは行わない考えを示した。

 一方、過去5年間、担当部署…

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