道南のスキー場、新たなレジャー模索 コロナ後見据え 

新型コロナウイルス

三木一哉
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 【北海道】新型コロナウイルスの影響で外国人観光客の激減に苦しむスキー場が、スキーやスノーボード以外の利用を狙った魅力づくりに取り組んでいる。道南のスキー場では、雪原を歩くツアーや雪上アクティビティーを拡充。近隣の家族連れや、コロナ収束後を見据え、雪景色や雪遊びを求めて訪れる外国人客の取り込みを狙っている。

 七飯町の函館七飯スノーパークは、スキー客を運ぶ高速ゴンドラの終点付近の雪原を使い、スノーシューで歩くツアーを始めた。標高約1千メートルで、駒ケ岳や大沼・小沼に加え、噴火湾も見渡せる場所だ。深雪の雪原を、雪に足が沈むことなく散歩できるスノーシューをはいて、霧氷や着雪した木々の中を歩く。

 コースは昨年、佐伯秀信営業係長がプロスキーヤーの三浦豪太氏と一緒に歩いて自ら設定した。コースの途中には、約12メートルのダケカンバが美しく伸びている。シンボルツリーとして「主の木」と名付けた。

 スノーパークの山頂付近にはカフェがある。雪原を歩いたあと、景色を眺めながら昼食も楽しんでもらうことで、施設内での消費額を伸ばしたいという。

 このツアーを早速体験したのが、北斗市新函館北斗駅前にある「ホテル・ラ・ジェント・プラザ函館北斗」のスタッフたち。冬の観光の目玉として集客に利用できないかと、佐藤賢一支配人ら社員3人で参加した。同ホテルは函館市内のホテルに比べて七飯町へのアクセスが便利で、佐藤支配人は「七飯の雪景色を楽しむツアーは魅力があると思う」と話す。

 森町のグリーンピア大沼でも、スキーとスノーボード以外のアクティビティーを充実させている。ゲレンデの隣に、これまであったスノーモービルで牽引するバナナボートに加え、今シーズンは雪上を走り回るスノーバギーを新たに設けた。ゲレンデから離れたホテルの裏側までコースを延ばし、1・5キロを走ることができる。

 中村圭総支配人は「もともとウインタースポーツとは関係なく、日帰り温泉や食事、宿泊のついでに遊んでいく外国人のお客様が結構いた」と話す。今シーズンは新型コロナの影響で外国人旅行客は壊滅状態というが、雪上のアクティビティーだけを目的に、函館など近隣から来る家族連れが増えている。近隣からの来客は「スキー・スノーボードを含め、例年より多い」という。

 もともとファミリー向けにそりやスノーチューブのコースを設けており、道具もスキーやスノーボードよりも手軽な価格でレンタルしてきた。こうしたスキー・スノーボード以外の楽しみ方があることを、ドローンなどを使って撮影し、インターネットで配信。次のシーズンに向けて、外国人客に魅力をアピールしていくという。(三木一哉)

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