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 2024年秋に佐賀県内で開催予定の国民スポーツ大会(国スポ)と全国障害者スポーツ大会(全障スポ)に向け、県は21年度当初予算案に約18億4千万円を計上した。うち9割近くが、競技会場となる施設、いわゆる「ハコモノ」の整備に充てられる。

 県によると、国スポは11日間で37の正式競技(一部は事前開催)などが、全障スポは3日間で14競技が開催予定。開会式には例年、選手ら約2万5千人が参加するという。馬術や自転車ロードレースなど一部を除き、ほとんどが県内全20市町の会場で行われる。

 県は、県の施設を整備し、市町には補助金を出して新設や改修を進めている=表。21年度は施設整備に計約16億3千万円を費やす。これとは別に、県が総額540億円をかけて佐賀市日の出一帯に整備している「SAGAサンライズパーク」も会場となる。

 なぜ整備が必要なのか。県によると、例えばボート・カヌーや弓道は、県内に対応できる施設がない。大会の施設基準を満たしていなかったり、中央競技団体から指摘を受けたりして改修するものもあるという。

 軟式野球では、会場が6カ所必要になる。視察した競技団体からは「フェンスのラバーが老朽化していて、選手が当たると危険」といった指摘があったという。伊万里市と鹿島市がフェンスなどを改修するほか、有田町は全面改修、武雄市は移転新設する。

 多くの人が使いやすい「ユニバーサルデザイン」にする整備費も補助対象。多目的トイレや、車いすの人向けの観客席を設ける市町も多い。

 県の施設では、スポーツクライミングが盛んな多久高校に、ボルダリングの施設を新たにつくる。ホッケー部がある伊万里実業高校には、人工芝のホッケー場を新設する。

 県は、整備費を17年度から毎年計上。20年度までの総額は約5億6千万円にのぼる。1年で16億円を超える21年度は「整備計画のピークになる」(担当者)とする一方、整備は大会直前まで続く見通し。整備費がどこまで膨らむかは、「市町と検討中で、現時点ではわからない」としている。(福井万穂)

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