[PR]

 「Ube(ウベ) Eats(イーツ)」の名で飲食物の宅配サービスに参入した山口県宇部市のタクシー会社が、スマホの専用アプリをつくった。会員登録して注文すると、タクシー会社と飲食店に注文内容が自動的に通知される仕組み。アプリは、ほかの地域のタクシー会社でも使えるよう設計してあり、希望する会社には有料でアプリを提供する予定だ。

 「オリエント交通」が昨年4月に始めた宅配サービスでは、自社に置く窓口が一括して受け付け。その後、各飲食店に注文を伝えて、タクシーが料理を取りに行き、そのまま届けていた。注文が増えるにつれ、電話を受ける配車係の負担が増したという。

 元々システムエンジニアだった同社の松本誠矢専務(30)が、専用アプリの開発を父の松本聡社長(63)に相談し、認められた。3カ月かけて開発したアプリは当初、不具合だらけ。改修を重ね、開発費は500万円に膨らんだ。

 同社では、宅配サービスが軌道に乗ったことで、配車待ちをしていたタクシーを有効に活用できるようになった。松本社長は「地方のタクシー会社にもこのアプリを使ってもらい、飲食店情報を網羅したネットワークがつくれれば」と話している。(井石栄司)