[PR]

 「インドの狂虎」として恐れられたプロレスラー、タイガー・ジェット・シン氏が率いるカナダの財団が25日、東日本大震災時の支援などで日本との友好促進に貢献したとして、佐々山拓也・在トロント総領事から表彰を受けた。オンライン表彰式に出席したシン氏らは、震災で被害を受けた子どもたちに追加で2万カナダドル(約170万円)を寄付すると表明した。

 シン氏は1973年に初来日し、アントニオ猪木氏と新宿伊勢丹前で「乱闘事件」を起こしたことで知られる。さらに、凶器を使った攻撃や派手な場外乱闘で悪役スター選手としての地位を固め、日本のリングで長年にわたって活躍した。

 カナダ在住のシン氏は実業家としても知られ、自身の財団を通じて学校支援などの取り組みを行ってきた。トロント総領事館によると、2011年の東日本大震災の際には、財団が地元の教育委員会と協力して被災児童向けの支援活動を行い、2万ドルの寄付金を集めたという。

 シン氏は式典後の記者会見で「日本にはたくさんの家族のような友人がいる。震災は私にとっても非常に衝撃的で、何かしなければならないと思った」と振り返り、「近いうちに日本を訪れ、子どもたちに会いたい」などと語った。(ニューヨーク=鵜飼啓)