[PR]

 もしも将来を思う気持ちがあるなら、逃げずに過去の清算をしてほしい――。日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告(66)が巨額の役員報酬を開示しなかったとされる事件で、西川(さいかわ)広人・前社長が24、25の両日、東京地裁での公判に証人として登場した。「巧妙に仕組まれていた」という報酬隠しに気づいたのは逮捕の1カ月前だと明かし、「裏切られた」と繰り返した。

 西川氏は東大を卒業後、1977年に日産に入社。2005年にゴーン元会長(当時は社長)の下で副社長になり、16年に元会長との共同最高経営責任者(CEO)に就任した。17年には社長の座を引き継ぎ、ゴーン元会長に忠実な右腕として社内では「イエスマン」と見られていた。

 西川氏が出廷したのは、金融商品取引法違反罪の共犯に問われた元代表取締役グレッグ・ケリー被告(64)の裁判。ゴーン元会長とケリー元役員は、10~17年度で計約170億円に上る元会長の報酬のうち、計約91億円を退任後に払う「未払い報酬」として管理し、各年度の有価証券報告書に記載しなかったとして起訴された。

 西川氏の尋問2日目の25日、法人として起訴された日産の弁護人が質問した。そこで冒頭に語ったのは、事件が発覚する以前のゴーン元会長への手放しの評価だった。

 「言うまでもなく、日産を再生させた功績は非常に大きい。経営者として、日産のみならず日本の産業界を変革した。近くで見ていても非常に素晴らしいビジネスマンであり、尊敬していた」

 そんな敬意を一変させたのは、ゴーン元会長が18年11月19日に逮捕されるわずか1カ月前だったという。「不正に気づいたのは18年10月半ば。内部調査の報告を受けた時です」

ゴーン氏に名指しされた西川氏 逃亡で「また裏切られた」

 実際の内部調査は、遅くともそ…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら