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「おまえが重いからだ」女子選手襲う摂食障害 残る影響

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山口裕起、辻隆徳、編集委員・中小路徹
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 夜。人目をはばかり、寮からコンビニに向かう。

 選ぶのは、スティックパンやドーナツ、パスタ、カップアイスクリーム、せんべい、スナック菓子……。安くて量が多い食料だ。毎回、3千円ほどを使う。

 昨年まで陸上競技の強豪大学で長距離選手だった女性には、そんなことが週に2、3度あった。水曜日や土曜日にある体重測定日の前後が多かった。

 自室で、買い込んだものを次々と口に運ぶ。

 「痩せなければ」の強迫観念の一方で、食べたい欲求が猛烈にせり上がってくる。

 「これで2千から3千キロカロリーくらいか」

 すべてをのみ込むと、トイレにかがみ込み、右手の指を口に突っ込む。あえて水分を多くとりながら食べたのは、このためだ。

 「これで体重は元通りになる」

 そう言い聞かせながら、嘔吐(おうと)するのだった。

 「部の監督は体重管理に厳しい」という。

 「調子が悪いと、『それはお…

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    鈴木明子
    (プロフィギュアスケーター、元五輪代表)
    2022年3月12日13時53分 投稿
    【視点】

    指導者は体重の数字だけ示すと管理はしやすいと思います。ただ同じ身長であってもすべての人がその体重になればベストなパフォーマンスができるわけではありません。選手一人一人に合わせたコンディショニングは時間がかかるものですが、だからこそ指導者だけ