リトグリ「私たちの歌、明日への力に」 復興支援音楽祭

聞き手・大塚晶
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 3月23日に開かれる「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト」(主催・三菱商事、朝日新聞社、福島放送)。当日ライブを披露する「Little Glee Monster(リトルグリーモンスター)」が、新型コロナウイルスが収束しない中での活動や音楽祭への思いなどを語った。

 ――昨年の復興支援音楽祭は、リトグリの皆さんが事前に宮城県の高校生と交流して、さらに同県石巻市の高校にサプライズ訪問までしながら新型コロナウイルスの影響で中止になりました。当時、中止と聞いてどう受けとめましたか。

 MAYU「あの時は(高校生たちと)直接会って、みんなと練習もして本当に楽しみにしていたので、中止と聞いた時はすごく悲しかったですね。でも、この(コロナ禍の)状況が続くからこそ、会えなくても身近に感じられたり、何か楽しめたりする方法をみんなが試行錯誤しながらやってきて、実際に私たちもそうやって歌を届けていました。今回の音楽祭もリモートという形にはなってしまいますが、『去年より一つでも今年は楽しかったな』と言えるような1年にしたいと私も思っているし、みんなにもそう思ってほしいなと思っています」

 ――去年はリトグリのツアーもすべて延期になりました。

 かれん「ファンの皆さんに会うのが当たり前で、ライブもたくさんやらせていただいてきたので、皆さんと直接会う機会がまったくなかったというのはすごく残念だなと思います。でも、精いっぱいできることをやろうとたくさん話し合い、配信ライブをさせていただいたら、ファンの皆さんのコメントにすごく勇気をもらいました。『配信ライブ、すごく良かった』と言ってくださった方がたくさんいたのでうれしかったです。直接会うのが一番なので、早くみんなの顔を見ながらライブができる日をずーっと待ち続けていますね」

 manaka「これまでは忙しくて見にいけないライブもすごく多かったんですが、去年は実際に見にいけたり、配信がきっかけで見られたりしたライブもたくさんありました。(自分たちがライブを)できなかったことは残念なんですけど、前向きにとらえて(新たに見たライブからの収穫を)今年いかせたらなと感じました」

 ――感染防止のため、今回の音楽祭はリトグリの皆さんと高校生との共演がリモート形式になります。去年リリースした「足跡」もリモートで歌うことが多かったと思いますが、こういう形にはもう慣れたのでしょうか。

 MAYU「慣れたというのは違う気がするんですけど、今の状況ではそれが最善というか、画面越しではあるけれど音楽が一番近くに感じられるんだと思います」

 ――去年の12月、米国のアカペラグループ「ペンタトニックス」と一緒にリリースした「Dear My Friend feat. Pentatonix」、あれもリモートで作ったんですよね。

 manaka「リモート制作というのは初めてやったんですけど、自分たちがまず音がある状態で仮歌を送って、ペンタトニックスがアカペラをアレンジしたバージョンで日本に返してくれました。さらに私たちも歌い直して、ペンタトニックスもブラッシュアップして完成という形でした。海外に実際に行かなくてもこうやって1曲作れたり、離れていても身近に感じられたりすることがいっぱいあるんだなと気づきました」

 ――ペンタトニックスは尊敬するグループということですが、2014年10月のメジャーデビュー前にも共演していますよね。

 manaka「何年に1回か、日本に来るたびタイミングがあえば行きますし、ごあいさつも何回かしていますので、ずっと交流が続いていてやっとコラボみたいな形です。私たちにとっては尊敬するグループなんですけど、ペンタトニックスもいつもリトグリのことを会う度に気にかけてくれていました。たぶん認めてくれたからこそコラボを許してくれたという部分もあると自分たちも信じているので、一緒に曲を作れたことがとにかくうれしかったですね」

 ――メジャーデビューから7年目に入りましたが、今年もツアーの皮切りとなる1月27、28日の日本武道館ライブがどうなるか分からない状況です(※)。こういう中でこれからどうしていきたいと考えていますか。

 アサヒ「やっぱり歌うことを止めることは、私たちにとってプラスにはならないと思うので、私たちは一生懸命、これからもたくさんの方に歌を届けていきたいなと思います」

 かれん「去年、思い通りにいかないこともたくさんありました。今年もこれからどうなっていくか分からないですし、去年に引き続き制限がある中で活動することにはなると思うんですけど、みんなで一生懸命音楽を作って、みなさんに届けたいなと思います」

 ――今年は東日本大震災の発生から10年になります。被災者へのメッセージや音楽祭への抱負をお願いします。

 かれん「10年たっても復興できていないところがたくさんあると思うんですけど、やっぱり私たちにできるのは皆さんに歌を届けること。明日への力にしていただけたらと思います。本番も学生のみんなと一緒に力を合わせていい音楽を作りたいので、一緒に頑張りましょうとお伝えしたいです」

 MAYU「私たちができることは微力ではあると思いますが、できる限りのことはしたいです。やっぱり音楽の力って、どんな状況でもすごくエネルギーになるものだと思っているので、そういう音楽を届けられたらなっていう気持ちです」

 manaka「実際に(石巻での)ロケでお話を聞いて、震災の被害に遭った場所にも行きました。いつまでたっても忘れないことと、行動、すぐ逃げることの大事さを学んだので、そういうことを発信したいです。それに、いま私たちにできることとして、ライブをしてたくさんの方に明るい気持ちになってもらうことも大事だなと思っています」

 アサヒ「私も当時の記憶は10年たっても鮮明に覚えているので、心にとどめて一生懸命歌いたいと思います」

 ※インタビューした1月17日時点。その後、武道館ライブは感染対策を十分とったうえで実施された。(聞き手・大塚晶)

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 音楽祭の視聴の応募は、朝日新聞の募集サイト(http://t.asahi.com/utanokizuna2021別ウインドウで開きます)で。3月10日締め切り。問い合わせは朝日新聞「復興支援音楽祭 歌の絆プロジェクト」事務局(utanokizuna@asahi.comメールする)へ。