ミャンマーで日本人ジャーナリスト一時拘束 デモ取材中

乗京真知、福山亜希=バンコク、佐藤達弥
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 ミャンマーの最大都市ヤンゴンで26日、クーデターへの抗議デモを取材していた日本人の男性フリージャーナリストが治安当局に一時拘束された。日本政府は同日夕、男性が解放されたことを確認した。体調に問題はないという。国軍による1日のクーデター以降、外国人ジャーナリストが拘束されたのは初めてとみられる。

 拘束されたのはヤンゴン在住の北角(きたずみ)裕樹さん。日本経済新聞の元記者で、クーデター直後から市民と治安当局がにらみ合うデモの様子などを取材していた。

 知人によると北角さんは26日午前、ヤンゴンでデモを取材中に治安部隊に拘束された。知人は朝日新聞助手に「北角さんは治安部隊に頭部を殴られたが、ヘルメットをかぶっていたため負傷しなかったようだ」と語った。

 現地メディアは同日夕、北角さんが警察施設から解放される様子を動画で伝えた。施設の門を出た北角さんは、報道陣に英語で「警察は私がジャーナリストだと気づかなかったと説明した。ただ、『プレス』と書いたステッカーをヘルメットに貼っていたので、説明が正しいとは思えない」「私を助けようとしてくれた人たちに感謝します。私は大丈夫です。無事です」などと語った。けがはないという。

 日本政府関係者によると、治安当局が多数の人を拘束した際に、一緒に連行された可能性があるという。

 北角さんは拘束直前の26日午前10時ごろ、自身のフェイスブックに「『平和』について」と題する文章を投稿。「怖いと言って声をあげなければ、一生恐怖の中で暮らすことになる」などと語るデモ参加者の声を紹介し、「未来の平和な暮らしを手に入れるために今日も戦っています」と締めくくっていた。(乗京真知、福山亜希=バンコク、佐藤達弥)